本日は、金沢工業大学教職員向けに発行されている会報誌「旦月会」に掲載されたプロジェクト教育センター浅野泰樹技師が書かれた記事を転載いたします。
夢考房の2チームがロボカップジャパンオープン2010で準優勝
中型ロボットリーグ/Win KIT
ヒューマノイドキッドサイズリーグ/夢考房 SltiK
夢考房ロボカッププロジェクトは5月2日(日)から4日(火)に大阪工業大学で開催された「ロボカップジャパンオープン2010大阪」の中型ロボットリーグとヒューマノイドキッドサイズリーグにそれぞれWin KITと夢考房SltiKの2チームが参加した。「ロボカップジャパンオープン2010大阪」の参加者は昨年と同様の約220チーム、約700名で、海外からは中国、イラン、タイ、スペイン、遠くはブラジルからの参加もあった。
大会は大阪工業大学のキャンパスを会場として、体育館、教室、食堂、事務室などを利用して行われた。中型ロボットリーグは総合体育館、キッドサイズリーグは、壁の掲示物から就職関係で使用する事務室であったと予想される場所で行われた。
中型ロボットリーグ
中型ロボットリーグは、全6チームでリーグ戦を行ない、その上位4チームにより決勝トーナメントを実施した。Win KITはリーグ戦を2位で通過し、決勝トーナメントは決勝戦でHibikino-Musashiに0対6で完敗し準優勝となった。今年度の目標「相手にボールを触らせない」と定め、この目標を達成するためボールの保持装置を設計製作し、ドリブル重視の試合をする予定であったが、ソフトウェアの不具合によりネットワークや画像の情報が遅延しボールや相手ロボットに対して適切な動作が出来ないため、Hibikino-Musashiに完敗した。
ヒューマンノイドキッドサイズリーグ
昨年の反省からハードウェアは再設計を行い、破損していたサーボモータの負担を軽くし、ソフトウェアは共通部分が多いティーンサイズ班と一から共同開発し、開発工数の削減を図った。その結果、耐久性が向上し安定して歩行出来るようになった。
ヒューマノイドリーグは、1日目にスローイン、障害物回避、ダブルパスのテクニカルチャレンジが行われ、2日目に予選リーグ、3日目に決勝トーナメントが行われ、夢考房SltiKはテクニカルチャレンジのスローインでポイントし2位、予選リーグは2試合行なわれ1勝1分の2位で通過し、決勝戦でCIT Brainsに0対3で力負けし準優勝となった。しかし、その内容は今までは歩行が安定しないためボールに近づくことも出来なかったロボットが何度もシュートを打つことが出来、今後は協調動作などの導入により上位チームと互角に戦えるようになると思われる。
平成25年の世界大会が大阪で開催される予定であり、これからこの大会を目標に1歩ずつ世界に近づけるように進めていきたい。
◇中型ロボットリーグ参加メンバー
リーダー:三谷和希(4ER2)
メンバー:小森谷佑一(1M1) 田原和哉(4ER1)
榊原大祐(4ER1) 山蔭 僚(4ER2)
福島広明(4ER1) 澤田 惇(4ER2)
小川優也(4ER2) 今津芳満(3ER1)
北野葉月(3ER2) 今井裕一朗(2ER1)
井村圭佑(2ER2) 真田光龍(2ER1)
監物慎也(2ER2) 鈴木宏太(2ER2)
坂井繁太(2EE1) 真鍋仁志(2EE2)
◇ヒューマンノイドキッドサイズリーグ参加メンバー
リーダー:竹迫翔平(4ER1)
メンバー:淡井菜須香(3ER1)菅原 啓 (3ER2)
服部秀男(3ER2) 平井雄一郎(3ER2)
宮田武(3ER2)
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