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事業報告

1,2,4学年企業見学

京セラ、リコー、パナソニック、本田技研など県内外10社を見学。

工場見学金沢高専は、前学期定期試験が終了し、すがすがしい秋となった10月1日(木)に、キャリアデザイン教育の一環として、1、2、4学年の県内外企業見学を行った。

行き先は、学年・学科ごとに別々の企業を選んだ。今回の企業見学は、平成21年度「大学教育・学生支援推進事業」(テーマB)学生支援推進プログラムの採択を受けて早々に実施したものである。見学した企業・官公庁は、名古屋交通局(愛知)、京セラ滋賀蒲生工場・八日市工場(滋賀)、リコー(福井)、パナソニック(大阪)、本田技研工業(三重)、三協立山アルミ(富山)、北陸コカ・コーラプロダクツ(富山)、航空自衛隊飛行開発実験団(岐阜)、富士通ITプロダクツ(石川)の10カ所である。

大阪・守口のパナソニックと三重・鈴鹿の本田技研工業には、午前7時に自校を出発し午後8時に帰校した。また、愛知・岐阜・滋賀方面の名古屋交通局、京セラ、航空自衛隊は、午前8時に自校を出発し、午後7時に帰校した。これら遠方の大手企業見学は、将来の大きな夢を抱けるよう1、2年生を対象に、保護者の支援をお願いしながら計画した。

学生は、午前7時に高専を出発するために保護者の朝早い送迎を受けて学校に集まったほか、遠方からの電車通学者は、西金沢駅においてバス乗車させる手段で、大阪・三重方面企業見学に向う手配をした。このような、長時間の移動を伴う見学スケジュールであったが、出発する学生の目はいつになく輝いていた。見たことのないものへの好奇心が彼らを輝かせていた。この輝きは、企業での説明や体験見学時には、さらに増していた。大手企業の工場は大きく整然とし、忙しく働く社員の姿は美しく、若い学生の脳裡に新鮮に記憶された。彼らのキャリアデザインにインパクトを与えたと確信できる光景であった。

また、若さに溢れる1、2年生は、夜7、8時の帰校にもかかわらず元気であった。4年生の見学先は、比較的近い北陸地区の企業見学を選んだ。これは、時間的に余裕のある企業見学を行い、すぐそこに迫った就職・進学問題について実感させる意図である。

2008年に起きたリーマンショックは、北陸地区の企業にも大きな打撃を与えた。1年経過したが、見学した企業も少なからず影響を受けていた。そこでの企業見学は、4年生が自身の目で見、肌で感じる就職危機意識の育成に寄与したと思われる。今回の10カ所での企業等見学は、学生のキャリアデザインに良い影響を与えることができた。

2009年10月 1日 08:24

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