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2012年6月の記事

谷口寛 北菱社長と長野幸浩 長野ポンプ社長を講師に招き、講話を実施

6月29日(金)午前、株式会社北菱の谷口寛社長を講師に招き、機械工学科5年生を対象に合同講義室で企業講話を行いました。

本校OBである谷口氏は、1968年に1期生として機械工学科を卒業し、1992年から建設機械の加工・製造を主力事業とする北菱の社長を務めています。講話では「次世代を担う金沢高専生への期待」と題して、日本の将来と建設機械業界の現状、製造業が求める人材などについて話しました。

谷口氏は、日本の将来について「少子高齢化と超円高のため、メーカーは成長する海外市場へ生産拠点を移転し、国内は産業の空洞化と雇用の減少が続く」と指摘。建設機械業界も国内市場が縮小しており、「小社も今後、主力事業が受注減に見舞われる恐れがある」と経営課題を明らかにしました。

一方、対策としては、日本のメーカーの持ち味である高付加価値、高品質のものづくりを追求することを重視し「新たに原子力や航空機関連などの成長分野に挑戦することで、日本に残って世界に通用する力を育てる」と、今後の方針を示しました。

さらに、金沢高専生への期待を込めて、①英語力をはじめ、コミュニケーション能力を高めること②資格を持ち、知識・技能を磨くこと③ふだんから考える力を養い、問題を発見し解決する能力を高めること④明るく前向きで、精神的にタフであることが望ましい、と製造業が求める能力や人物像を紹介しました。

最後に、アメリカ・ケネディー大統領の就任演説を引き合いに「会社が皆さんに何をしてくれるのかではなく、皆さんが会社のために何ができるのか、を自分に問いかけることで、会社で必要とされる人間になれる」と、就職活動の最中にある後輩にアドバイスを贈りました。

機械工学科5年生を対象に講話する谷口社長

また、同日午後には、産学連携教育の一環として、同じく本校OBである長野ポンプ株式会社の長野幸浩社長を招いて、機械工学科1年生を対象に合同講義室で講演会を開きました。

長野氏は「イメージする力」と題して、「高専生には、目的を達成するために何をどのように作るのか、設計する能力が求められる」と話し、「頭でイメージできないことを形にするのは難しい。すべての形には意味があることを理解し、物をよく見て、なぜこのような形になっているのか考えてみることが大切だ」と、強調しました。

さらに、「夢を実現するには、何かを積み上げてゴールに至るのではなく、先にゴールをイメージしてから、実現するためのプロセスを考えていくことが必要だ」と、発想の転換を促しました。

学生は、企業の最前線に立つ先輩の話に耳を傾けながら、エンジニアに必要な能力や授業に臨む姿勢について、思いを新たにしていました。

「イメージする力」について講演する長野社長

 

2012年6月29日 14:37

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