2010年5月アーカイブ

夢考房ロボカッププロジェクトのSitiKチームがRoboCup世界大会へ出場することに正式に決まりました.

夢考房ロボカッププロジェクトは車輪型ロボットを使ったリーグで世界大会準優勝3回,Japan Open優勝1回,準優勝多数の実績があります.

3年前からロボカップの夢実現のためにヒューマノイドリーグを立ち上げ0からスタートしました.世界大会へ出場することを一つの目標として活動を続け,2008年のJapan Openでは4位, 2009年は3位,今年は準優勝の成績を残し着実に実力をつけています.そして,今週正式に念願の世界大会へ参加することが決まりました.

今年Japan Openで無失点で優勝したCIT Brainsチームでさえ昨年世界大会で3位でした.さらに,夢考房チームはヒューマノイドリーグでは世界大会初出場なので,づばり目標はベスト8です.「世界の強豪相手に大暴れしたい」と学生は意気込んでいます.

出村

 

出村研究室の竹迫,三谷君が「物語の始まりへ」連続して登場します.二人ともロボカップジャパンオープン2010ではヒューマノイドリーグと中型ロボットリーグチームのリーダを務め,見事準優勝に導いています.番組ではそのときのエピソードなどを聞けると思います.

なお,石川テレビ制作の「物語の始まりへ」は新潟総合テレビ、富山テレビ、福井テレビ、 長野放送、テレビ静岡、東海テレビ、関西テレビの7局でも放送が始まりました。これで,彼らも有名人か?!

出村

 

 

第337回(5/13放送)

ロボティクス学科4年                          竹迫 翔平さん

 
 

2050年までに人間のワールドカップサッカー優勝チームに勝つことを目指した自律型ロボットの研究開発活動であるロボカップ
先頃、その国内大会「ロボカップジャパンオープン2010大阪」が開催され、中型ロボットリーグとヒューマノイドリーグの2部門で、KIT夢考房チームがダブル準優勝を果たしました。
身長30~60cmの人間型ロボット3台で競技を行うヒューマノイドリーグ キッドサイズ班。竹迫 翔平さん率いるKITチームは、プログラムや歩行の安定性向上など昨年のロボットに大幅な改良を加えて大会に臨みました。


5月13日の放送は、学生たちの手で作り上げ着実に進歩をみせているKITチームを、ジャパンオープンでの様子と竹迫さんのインタビューでご紹介します。

 

 

 

第338回(5/20放送)

ロボティクス学科4年                          三谷 和希さん

 
 

5月に大阪で「ロボカップジャパンオープン2010」が開催されました。
ロボカップとは、2050年までに自律移動型ロボットが人間のワールドカップサッカー優勝チームに勝利することをめざし、ロボット工学や人工知能の研究を推進することから始まった国際プロジェクトです。

縦横約50cmのロボット5台でチームを構成する中型ロボットリーグに出場したKIT夢考房ロボカッププロジェクト。産学連携や社会人チームが上位を占める中、学生だけでつくりあげたロボットで挑み続け、2年連続準優勝。
今年こそ優勝したい!とリーダーの三谷 和希さんはじめメンバーたちも、この1年懸命に活動してきました。


5月20日の番組は、ロボカップジャパンオープン篇 第2弾。フィールド内を軽快に駆け回る中型ロボットリーグ、KITチームの様子を、三谷さんのインタビューとともにご紹介します。

 

 

CITvsSitiK10.jpg

ロボカップジャパンオープン2010 決勝 夢考房SitiK (奥)  vs  CIT Brains (手前)

 

SitiKのメンバーと応援に駆け付けたOB 上写真:SitiKのメンバーと応援に駆け付けたOB

 


ロボカップジャパンオープン2010が終わり、熱きロボット達の熱戦が終わりました。

KIT夢考房からはヒューマノイドリーグと中型ロボットリーグに参戦し、見事2チームとも準優勝の成績を収めました。中型ロボットリーグに参加したWinKITは実績のあるチームで世界大会でも準優勝3回あり、ジャパンオープンでも優勝しています。最近はほぼ2位をキープしています。今年はロボットの製作が遅れたため試合でも苦戦しましたが、何とか準優勝を勝ち取りました。

一方、ヒューマノイドリーグに参戦したSitiKチームは2007年にジャパンオープンに参加した出村研究室demura.netチームを母体に2008年からは夢考房チームとして参加しています。3on3の試合で、2008年はベスト4、2009年は3位、今年は準優勝と着実に実力を付けてきました。SitiKチームになってから今大会で初得点をあげることができ、さらに、テクニカルチャレンジというこれからのロボカップサッカーに必要な技術課題競技でも初めて得点を得ることができ、2位という結果となったのです。

今年の大会は本来外光が入らない環境でやるところが、外光の影響を受け、さらに競技場がボコボコしておりロボットにとっては過酷な環境でした。3on3の試合で得点をできたのがCIT Brains, 波動とSitiKチームだけでした。

躍進した秘密は各段に進歩した歩行制御にあります。優勝チームより速度は劣るものの安定性ではほぼ互角でした。なお、優勝したCIT Brainsチームは複数の大学や企業が関わっている産学連合チームです。

一方、夢考房チームは全てKITロボティクス学科の学生の手によって開発されたものです。決勝戦ではCIT Brainsチームに3対0で破れましたが、昨年は5対0だったので差は確実に狭まっています。参加した学部3年生を主体とするメンバーは大健闘です。

なお、SitiKチームは世界大会の出場権を獲得しましたが、まだ世界大会に参加するかは未定です。是非参加して、CIT Brains(昨年世界大会3位)よりさらなる強豪と戦い、世界レベルの高さを肌で感じてもらいたいと思います。

出村

5月4日付けの日本経済新聞Web刊に夢考房SitiKチームのロボットによるシュートシーンが掲載されました。写真を拡大するとしっかり金沢工業大学のロゴが左腕に書かれているのがわかります。

ヒューマノイドリーグの決勝戦では産学合同チームのCIT Brainsに敗れましたが、ロボティクス学部3年生主体の夢考房チームがよく決勝戦まで進めたと思います。

これも一重に学生さんの頑張りと、夢考房技師の指導成果だと考えます。

出村

参考リンク

 

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